何もなくても生きていける翻訳者に
何もなくても、といっても手ぶらでとまでは言いません(でも、助手を雇って口述PC入力でお仕事されている翻訳者がいらっしゃるというのは聞いたことがあります)。
「PCとネット環境さえあれば仕事ができる」という人は多いですが、おそらくPCは普段自分が使っている(せいぜい外出時用の)PCだと思います。
でも、例えば災害に遭って、自宅が倒壊し、かろうじて携帯ひとつもって避難所生活をはじめたとして、最小限何があれば仕事ができるかって考えたことはあるでしょうか。
実際に、某災害に遭われ、取引のあるエージェントに連絡して予備のPCを送ってもらってお仕事をされた翻訳者がいらしたそうです。
私は被災した経験はありますが、当時は学生だったので、何もない状態でとにかく仕事をしてお金を稼がないといけない状況になったことはありません。ただ、気象庁すら白旗を上げるしかなくなった現在、本当に生き残れる翻訳者になることを常に意識しながらやってきたことは間違いではなかったことがある意味で裏付けられたと思っています。
そうなるためには何をすればいいか、それぐらいのところまで踏み込んだコンサルティングや翻訳指導ができるように、日々頭を使ったり調べ物をしたりしています。
「会って話を聞いてみたい」ぐらいの意識しかない方に、コンサルティング料が高すぎると思われるのはむしろ当たり前なんです。
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