翻訳は自転車と同じか

昨日は、十数年ぶりのスケートのレッスンでした。

ありがちな話ですが、事務方と現場とは違っていて、レッスンの合間に聞いた先生の話では、私が申し込んだクラスは元経験者か、下のレベルのクラスを受けて先生からOKをもらった人が上がってくるクラスとのこと。HPには「各自のレベルに合わせて指導」みたいなことが書いてあったので、だいぶ違う。

そうとは知らずにレッスンが始まったので、最初はちょっと戸惑いました。先生からは、私が気になるようなら、ひとつレベルが下のクラスに移ってみては言われたのですが、その時間では、次の予定に間に合わなくなってしまうのと、久しぶり過ぎて昨日はとても「ついていっている」感じではなかったものの、昔はできていたことなのもあって、私自身は特についていけていないことは気にならず、数カ月もすれば全体の平均ぐらいにはなれるだろうと思えたのとで、きさんじにターンの練習とかしてました。

それで感じたのは、体で覚えたものってやっぱり自転車と同じだなぁということ。

一時期、住んでいた場所の問題で自転車に全く乗らない時期があって、同じく十数年ぶりに乗ったときは、乗れはしてもちょっと危なっかしかったけど、すぐに全然平気になったのと感覚はほとんど同じでした。

じゃぁ、頭を使う翻訳はどうか。

これはあくまでも持論ですが、日々、脳細胞の「ミエリン化」が起きるようなことをしているかどうか、そのなかで翻訳力を身に着けたかどうかによって結果が全然違ってくるはず、と思っています。

ミエリン化って何、という方には各自でお調べいただくとして、早い話が、脳を直接働かせていればミエリン化が起きて少々のブランクもものともしない「思考のショートカット」が出来上がり、便利な「こと」「もの」に頼って自分の脳を直接鍛えなければ、本物の力はつかないということです。

これは、アルツハイマー病などの認知症の研究でも明らかになってきています。要するに日々「脳の筋トレ」をしているかどうか、です。

みなさんは、どちらを選ばれますか。


実務翻訳職業コンサルタント 岡松みずほ's Office

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