授業納め
今日で今年最後の授業が終わったと同時に、第11期の最終回の授業でもありました。
通学コースは受講生の方の反応を直接見ることができるという意味で、講師、受講生のお互いにとって利点が多いと思います。第1期から受講されている方も、第11期から受講を開始された方も同じ授業を受けながら、それぞれの進度に合わせて学んでいただける講座になっていると自負しています。
いきなり難しいことはできないのは当たり前なので、「今」の各自のレベルで理解できるところをまずは身に着けることが重要だと思っています。
せっかくお金を払っているのだからと、全部理解しようとされる方は多いのですが、それがむしろ無駄になる理由は、受講開始から間もない方に、機会を見つけてお話しするようにしています。その話をして、それでも…とおっしゃる方はいません。むしろ焦らず着実に進むことが結局は近道であることを理解してくださいます。
これに対して通信は直接お話しする機会がないので、一見不利に思えるのですが、講座を10年近く続けてきて、通信は通信のよさもあることを最近感じるようになりました。 通信も通学も、受講生個別にみれば進み方の遅い早いは実はあまり変わりないのです。直接会って話ができるかどうかよりも、本人がいかに頑張るかによって、あるときから急に訳文が変わりだす、ということを身をもって感じて気づきました。
着実に伸びる人もある時から急によくなる人も、共通しているのは、自習として課している英文入力量が多いということです(通信コースの方には、どの専門誌の英文を何単語入力したかを自己申告制で報告してもらっています)。自習の報告は通信コースの方だけですが、通学コースの方も、この英文誌を読むならどこを中心に読めばいいかというご質問を積極的にしてこられるので、質のよい英文にたくさん触れることの重要性は、受講コースに関係なく浸透しているなぁと感じています。
現在でも「英訳初心者」から受講可能な講座ではありますが、同じ実践的な課題を使いつつ、しかも通信で、「翻訳初心者」でも受講可能なコースを創る(というより準備を進める)のが、来年の目標のひとつにあります。こちらはどうなるか私にもわかりませんが、個人的にはワクワクしています。
とはいえその前に、添削が遅れているので今猛追中です。毎年ですが、年末年始の休みは最小限にして、世間がお休み中にがんばります。
これまでのことを振り返っているとつい長くなってしまいました。
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